私が、認知症の介護で気を付けてきた事は「本人の尊厳を守る事」です。
認知症という病気になっただけで、プライバシーを守れなかったり、子供扱いされたりことはあってはならない事です。
認知症研修では、自分が認知症になった時にして欲しいと思うケアをすることを教わりました。
認知症の症状ばかりに目を向けずに、出来る事やその人の本質に目を向けてケアする事。
自分自身もそう思って今までやってきました。
それが・・・。
先日の父親の受診時にちょっとショックな事がありました。

認知症検査をしてくれた看護師(60代)の対応が酷かったのです。







それじゃ、今日は何日の何曜日ですか?


〇〇さん、毎日カレンダーを見る癖をつけてくださいね。
今日は何日かな~とか、何曜日かな~とかやるのよ。
私の心の声
私が毎日の電話で、父親が日付と今日やる事を、カレンダーと時計を見ながら自分で考えられるように質問しています。
出来ない=やっていない。
そう決めつけているな~

〇〇・〇〇・〇〇・〇〇・〇〇(早口)




〇〇・〇〇・・・・。(早口)

ちゃんと聞いていない訳ではないんですよ。
混乱しているのです。
こんなやり取りが続き、私はちょっとプチストレスになっていました。
そして、最後の質問です。

父親が書いたのがこれでした。
11時10分
看護師はあっけに取られていました。
時計の文字盤で書いて欲しかったようですが・・・。
私は、正解!!と思わずガッツポーズでしたよ(笑)
文字盤と言い忘れたのは、看護師ですからね。
診察室を出た父親は、自分が答えられなかったので、「とおちゃん頭がおかしくなっちゃったよな」と言ってきました。
私は、歳を取ればみんな同じだよと言いました。
やっぱり、私を捨てた父親でも、子供扱いされたり、馬鹿にされたりすると気分が悪い物なんだなと思いましたね。
敬語を使わずに子供扱いしたり、理解できないだろうと酷い言葉を発したり・・・。
「面倒みてもらっている」という負い目から、患者や利用者はクレームは言いにくいかもしれません。
人の振り見て我が振り直せと言いますが、自分自身も利用者の方との会話には気を付けなければならないと改めて思いましたね。
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