アルツハイマー型認知症の父親のお金のこと
認知症と診断された父親。
先日は、出来ること、出来ないことを書きました。
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【認知症の父親】出来ること、出来ないこと
アルツハイマー型認知症の父親の現在 認知症と診断された父親。 ...
現在、どんな対応をしているのか書きたいと思います。
今回はお金の事です。
目次
お金の管理
お金の管理は、ほぼ出来なくなっていました。
疎遠になっていた私達姉妹が家に行った時には、様々な督促状が届いていました。
(疎遠になっていた理由はこちらです⇒☆)
私達姉妹で、滞っていた支払いを全て済ませました。
現在は、私が通帳関係を管理して、生活費を渡すようにしています。
万が一、全てを一度に使ったり、失くしたりしても良い程度の少額です。
その代わり、短期間の内に何度もお金を届ける手間がかかる時があります。
父親は、たまたま素直に私に通帳や印鑑を預けてくれましたが、スムーズにいかない場合も多いと思います。
お金を取り上げられたと、怒ってしまう場合も多々あります。
また兄弟姉妹の間で、親のお金の事でトラブルになる可能性もあります。
介護が必要になる前にやっておきたいこと
介護がスタートしたり、入院したりして自力で銀行へ行くことが困難になるまで、親の金融資産等を全て子供に伝えている家庭は少ないと思います。
我が家も、親との関係が希薄だったので、全く知りませんでした。
【最低確認しておきたい事】
- 預金通帳と印鑑の保管場所
- キャッシュカードの暗証番号
他にも、有価証券や生命保険証券等ありますが、元気な時に全てを確認するのが難しい場合もありますよね。
父親の場合は、キャッシュカード・古い通帳・印鑑は直ぐに見つかりました。
通帳は再発行の手続きをして、キャッシュカードはダメもとで暗証番号を入力してみました。
一回目でドンピシャです!!
どんだけ分かりやすい暗証番号なんだと思いました(笑)
銀行が認知症だと知ると
本人が亡くなり、その事を銀行が知ると口座が凍結されます。
一度凍結されると、所定の手続きを経ないとお金を引き出すことができなくなります。
認知症になった場合も同じで、口座名義人が認知症だと分かると、簡単にはお金を引き出せなくなります。
例え、本人の治療費や施設の費用だとしても。
「お祖父ちゃんが認知症になっちゃって、暗証番号わすれちゃったから再発行の手続きをして」なんて言うと、お金が引き出せなくなるかもしれません。
入院費用や、施設に入るための一時金が必要で、お金を引き出さなければならない場合は困ってしまいますよね。
銀行側は、本人の金融資産を守る手段として口座を凍結するのです。
これは当然の事ですよね。
口座が凍結されるケース
口座が凍結されるパターンはいくつかあります。
- 銀行の窓口に来た口座名義人が、認知症と思われる状態であった時。
- 家族が窓口に出向き、口座名義人が認知症だと伝えた時
- 家族が窓口に出向き、口座名義人が死亡したことを伝えた時
- 銀行が、葬儀の告知等で口座名義人が死亡した事を知った時
その他、犯罪に使われた口座だったり、債務整理をしたりした場合なども凍結されるようですね。
認知症で口座が凍結された場合は、「成年後見制度」を使うことで、本人のお金を介護等に使うことができるようになります。
認知症,知的障害,精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は,不動産や預貯金などの財産を管理したり,身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約を結んだり,遺産分割の協議をしたりする必要があっても,自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。
また,自分に不利益な契約であってもよく判断ができずに契約を結んでしまい,悪徳商法の被害にあうおそれもあります。
このような判断能力の不十分な方々を保護し,支援するのが成年後見制度です
法務省HPより
スーパーのレジで仕事をしている友人がいます。
いつも買い物に来る高齢の女性が、毎回1万円札で支払っていくとの事。
財布には小銭がたくさん入っているそうです。
財布に溢れんばかりの小銭が入っていたら要注意です。
もしかしたら小銭の出し方が分からないのかもしれません。
お金の計算ができずに、大きな紙幣ばかりで清算しているようだと認知症を疑ってしまいます。
今日は、お金のことでしたが、独居の高齢者に心配なお金のトラブルについては、何回かに分けて改めて記事にしたいと思います。