アルツハイマー型認知症と判明したのが去年の3月です。
その後、胆管癌が見つかり、去年は黄疸と胆管炎の治療のために2度入院をしました。
定期検査で、γ-GTP値が900IU/Lを超えていたことで、胆管癌が発覚しました。
そして、昨年末には余命1年弱との宣告を受けました。
その父親が、再入院しました。
デイサービス利用中に、発熱したからです。
診察を待っている間の父親です。
38.5分の熱以外は目立った症状はありませんでしたので、「また胆管炎か?」「インフルエンザか?」と思いましたが、結果は癌性腹膜炎でした。
癌の末期におこる症状で、腹膜に癌が転移した病気です。
裸になると、見た目でも分かるくらいに腹水がたまっていました。
本来ならば、痛みを感じると思いますが、アルツハイマー型認知症の父親は「お腹を押すと良い気持ちがするんだよ」と言って、不快感はほとんど表しませんでした。
処置としては、腹水を減らす為に利尿剤を使ったり、針を刺して腹水を抜いたり、痛み止めを使ったり・・・。
対処療法が、治療の基本だそうです。
年齢と症状から判断して、積極的な治療はしない事、痛みが強くなればモルヒネを使うことになるとも言われました。
そして、退院は出来ないとも・・・。
今後は、救急病院から緩和ケアの病棟のある病院へ転院することになります。
また、その辺のことは改めて書きたいと思います。
あんなに、行くのを嫌がっていたデイサービスの事を急に、
「ご飯が美味しくて、優しい人がいっぱいいるんだよ」 と、言い出したり、
一昨年亡くなった、弟(私にとっての叔父)の墓参りに行きたいと言ったり。
今まで、言わなかったような事を喋り出しました。
もしかしたら、もうデイサービスには行けないかもしれないと察しているのか?
叔父が夢にでも出てきたのか?
認知症ながら、ただならぬ気配を感じているのかもしれません。
「早くお墓参りに連れていってあげれば良かった」と泣き出す姉。
その傍らで、淡々と手続きを済ます私。
やっぱり私は冷酷なんだなと思いました。
とにかく、苦しみが無いことを祈るばかりです。
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