生き甲斐をなくし「生きるのが辛くなった」高齢者介護について
胆管癌のために、入退院を繰り返していたアルツハイマー型認知症の父親。
最近は、落ち着いて生活をしているようです。
しかし、昨日はこんな電話がありました。
「何だか生きているのが辛くなったよ」
今まで出来ていた事が、徐々にできなくなってきた。
何だか変だ、自分はどうしちゃったんだろう。
その結果、頭の中が混乱して、どうしていいか分からくなり電話してきたんだと思います。
まだ、自分で自分が分からなくなっているという自覚があるんですよね。
認知症でなくても、若い時のように出来なくなっている自分に劣等感を抱くことは多々あります。
それでも必死に守っているプライドを傷つけられたら、驚くような暴言や暴力に発展してしまうことがあります。
切れやすい老人ですね。
そこで、生き甲斐をなくしたり、不安感が強い高齢者を介護する際の大事なポイントを3つ書きたいと思います。
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高齢者介護に大事なポイント3つ
アルツハイマー型認知症だけでなく、高齢者介護全般に言えることだと思います。
高齢者介護に大事なポイント3つです。
- 安心させる事
- 頼りにする事
- 褒める事
安心させる事
混乱している気持ちを安心させる。
- 私が見守っているよ。
- 忘れてしまった事は、私が変わりに覚えているから安心してね。
穏やかに、忘れてしまったり失敗したりしても問題ない事を伝えます。
時には、背中をさすったり、手を握ったりすることも大切です。
頼りにする事
20年位に、障害者自立支援の講義を受けました。
その時に、障害者の方が仰っていた言葉で印象に残っているのが「今日やるべきことがない事が一番辛い」です。
体が不自由な事ではなく、やるべき事がない事が辛いと知り、その時はハッとしました。
当たり前のように、仕事や好きなスポーツをしている自分。
時には、何もない1日が嬉しいと思っていましたが、それが毎日だと・・・。
生き甲斐って大事ですよね。
高齢者の人も同じです。
その人が得意とする事をお願いする。
父親の場合は、草取りです。
「俺がやらないと皆が困るんだよ」と言いながら、朝早くから草取りをしています。
最近は、寒いからきっとやっていないんだわね。
裁縫が得意な方は、雑巾等を縫ってもらうのもいいですね。
今日やるべきことがあり、それが人の役に立ち喜ばれたら最上の喜びですよね。
褒める
介護を受けている人は、「世話になって申し訳ない」と思っています。
(時にはそうでに場面もあるかもしれませんが・・・)
介護を受けている高齢者の人が「ありがとう」と言ってもらえるような場面を作る事は大切です。
私の勤めるデイサービスでは、一緒に洗濯物をたたんでもらったり、食器を洗ってもらったりします。
その都度、スタッフが「ありがとう」と言うと、とても嬉しそうな笑顔になります。
介護される側も、少し心が軽くなりますね。
まとめ
自殺願望がある場合は、鬱を併発している場合もあると思います。
そのような場合は専門医の受診をお勧めします。
父親へは、私がついているから心配ない事。
「明日行くから楽しみに待っていてね」と、伝えました。
来週の受診の時には、今回の様子も伝えておこうと思います。
高齢者介護を円滑に進めるためには、相手がどんな思いからその言葉を発しているかを知ることがとても大事ですね。
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